こんにちは、ファイナンシャルカレッジスタッフ、藤岡陽一郎です。
つい先日、通勤の定期券を更新しました。
6ヶ月で約14万円…。
代金は会社から支給されるから良いのですが、
前回記事でお話しさせていただいた、、
「給与の手取りを減らしたくなければ4月は働きすぎるな!給与天引きのしくみ。」
の、「健康保険料・厚生年金保険の金額」に影響するのが辛い所。
定期券については、
会社には実は法的には支払う義務がなくいわば
「善意で払ってくれている※」
ものなので、文句を言っても仕方ないのですが。
※…「だから遠距離通勤がなくならないんだ」とか「単なる横並び主義じゃないのか」とか、それはそれで言いたい事がないでもないですが、今回の趣旨とはずれるのでさておきます。
この記事はざっくりいうと....
定期券、せっかく払い戻すなら計画的に。
そんな定期券ですが、半年間を待たずして途中解約、または別の区間に変更する事ありませんか?
1.引っ越しして住所が変わった時
2.異動や客先常駐等で勤務地が変わった時
3.転職した時
等など…
何年も社会人をやっている方は、どれか一つは経験したことがあるのではないでしょうか。
さて、解約/区間変更をした場合、払ったお金は戻らない…なんてことは勿論なく、使った期間に応じて、返金がされます。
流石にどこかの元英会話学校みたいに「一度払った物はいかなる理由があろうと返さない!」なんて悪質な事にはなりません。
ただし、返金額が「使った期間に応じて」と書いたように、解約/区間変更したタイミングによって、返金額が変わってきます。
普通は「住所が変わった日」「勤務地が変わった日」「最終出社日」のタイミングで行うと思いますが、場合によってはあえて1日早めたりする事で、数千~場合によっては万円単位で返金額に差が出ることもあるのです。
参考:JR東日本「きっぷあれこれ>きっぷの払いもどし」
https://www.jreast.co.jp/kippu/22.html
定期券を6ヶ月払いした時の返金のルールを知っておきましょう。
通勤定期券を買う場合は6ヶ月での購入が多いと思います。
なぜなら、保険や年金の年払い同様に割安になるからです。これを途中で解約・区間変更した場合を考えてみます。
途中で解約した場合、「使用済み」の期間分は返金されず、未使用の期間分のお金のみ返金されます。
ただし、元々が割引された値段であるだけに、単純に日割りで計算して…というわけではありません。
解約の場合
「使用済み」の期間が1か月単位でカウントされ、その分が差し引かれて返金されます。
例えば
1/10~7/9の6ヶ月定期を購入し、
「5/9に解約した場合」
1/10~5/9の4か月分使った。とみなされ、
「3ヶ月定期代+1ヶ月定期代」
が差し引かれて返金されます。
注意すべきは、「使用済み」の期間が切り上げである事。
例えば、
もし解約が
「5/10に解約した場合」は、
1/10~5/9の4か月+5/10~6/9の1か月間使用した物とみなされ、
「3ヶ月定期代+1ヶ月定期代×2」
が差し引かれて返金されます。
すなわち、1日のずれだけで、返金額が「1ヶ月定期」の分少なくなってしまいます。
たった2日のずれで実質1ヶ月定期を初日だけ使って捨てたも同然です。
区間変更の場合
基本の考え方は解約と同じですが、
「使用済み」の期間のカウントが10日単位の「旬」でカウントされます。
10日というのが意外と面倒で、どのタイミングで返金額が切り替わるか?は、購入日から10日ずつカウントして順番に計算していく必要があります。
練習問題:定期券の払戻し日付で一番トクするのはいつ?
あなたの定期を区間変更した場合に、
返金額が切り替わる日付を計算してみて下さい。
今の定期、いつまで使いますか?
定期券の解約や区間変更を行うのは、最初に述べた通り、引越し、転勤、転職等が事由になる事が多いです。
という事は、今の定期をいつまで使うか?は、引越し日、転勤日、最終出社日等によって決めている方が多いと思います。
しかし、もしその日付が、上記の例でいう5/10だったとしたら…?
敢えて5/9で早めに解約し、最後の5/10は通常の切符を使った方が、安上がりかも知れません。
というか1日くらいならいっそ有休を取ってしまうのも手です。
何も考えずに解約していると、思わぬところで損をしているかもしれませんよ。
解約する場合は窓口の時間に注意!
通勤定期券は自動の購入機で購入する事が出来ますが、解約や区間変更、および返金は窓口対応となります。
この窓口が通勤経路のどの駅にあるのか?
窓口の時間はいつまで空いているのか?は、事前に把握しておきましょう。
折角上記の通り、解約・区間変更の手続きをする日を決めていたとしても、その日の営業時間を過ぎてしまっては意味がありません。
最後の最後でそれまでの努力が水泡に帰すことがないよう、準備は計画的に!