【マンガで金言】学校の古文では教えない「朝三暮四」に隠されたお金の話

こんにちは、ファイナンシャルカレッジスタッフの藤岡陽一郎です。

本日は、学校教育で習う「古文」の話をしてみたいと思います。

実は結構役に立つお金の話があるのですが、学校ではおしえてくれないんですよね。
今回はわかりやすくマンガを使ってお伝えしようと思います。

古文に「朝三暮四」という金言あり。

皆さま、朝三暮四と言う言葉をご存知でしょうか。
高校の漢文の授業で聞いた覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
少々長いですが、以下、引用します。

宋に狙公という者がいました。
(彼は)猿を愛し、これ養っており(その数は)群れをなすほどでした。
(彼は)猿の気持ちを理解することができ、猿もまた彼の心をつかんでいました。
(彼は)自分の家族の食料を減らして、猿の食欲を満たしてやっていました。
(ところが)急に貧しくなってしましました。
そこで猿のエサを減らそうとしました。
(エサを減らすことで、)猿たちが自分になつかなくなるのではと心配たのか、
初めにこれをだまして言うことには、
「お前たちにどんぐりを与えるのを、朝に3つ夕方に4つにしようと思うが、足りるか。」と。
(すると)猿は皆立ちあがって怒りました。
(そこで彼が)急に言うことには、
「お前たちにどんぐりを与えるのを、朝に4つ夕方に3つにしようと思うが、足りるか。」と。
猿たちは皆ひれ伏して喜びました。

(「マナペディア」より引用)

朝三夕四も朝四夕三も、もらえるどんぐりの数は同じです。
にも拘わらず、猿達は一喜一憂しました。


サイヤ人の一喜一憂(ドラゴンボールより引用)

目先の利益にとらわれたからだ、それは愚かな事だ、と言うのがこの話の教訓です。

しかし果たして、このサルたちの一喜一憂は本当に愚かだったのでしょうか。
そんな事はありません。
むしろ、ビジネスを行う上で大切な事を、彼らから学び取る事が出来るはずです。

学校では教えてくれない、お猿さんの一喜一憂の裏側

信用リスク


※さっきまで殺し合いをしていた相手の命乞い。この後結局助けるも、信用などあるはずもなく、案の定裏切られる。ドラゴンボールより引用。

思い出してください。
そもそも餌を減らさざるを得なくなった理由は、財政難でした。
状態が悪化すれば、約束通りの餌すら貰えないかもしれません。
その意味でこの飼い主は、信用が棄損された状態にある訳です。

全て貰えないリスクがあるなら、少しでも早く多く貰うに越したことはありません。
「朝貰えて夕方貰えない」リスクの方が、その逆のリスクより高いですから、
リスク評価の観点では、朝多めに貰っておいた方が賢明な判断でしょう。

資金繰り

サラリーマンの平均生涯賃金は約40年で2~3億と言われます。
しかし「40年後に10億やるからそれまでタダ働きしろ」と言われても、誰もしないでしょう。
40年間衣食住を確保できなければ生きて行かれないからです。


※どんな大金も、使いたいときに貰えなければ意味がない。カイジより引用。

お金を貰う時には、「総額いくらになるか」も大事ですが、
「当座のお金をいくらもらえるか」も同じくらい重要です。
会社経営ではこれを「資金繰り」と言います。

この猿たちが昼行性なら(*1)、活動のエネルギーとして、
朝の方が夕方より多くのエネルギーを必要とするはずです。
必要性の高い時間帯に多く餌を貰えるなら、喜ぶのは当然と言えましょう。

(*1)…昼行性か夜行性か、原典「烈士」には記載がないが、「朝=目先の利益」と解釈されている事から、昼行性と推測できる。

割引現在価値

お金と言うのは、運用する事で将来的に価値が上がるという前提があります。
このため、現在の100万円と1年後の100万円の価値は異なります。
同じ金額なら現在の方が価値が高いです

※今は弱くても将来的に強くなれば脅威になる。One Pieceより引用。

例えば、利率が5%であれば、現在の100万円は1年後の105万円に相当します。

餌にしても、それを食べる事でその後の活動をすることができるのだから、
同じ量なら現在の方が未来よりも価値が高いです。
朝の餌が少ない事で腹が減り、活動に支障をきたすのであれば、
機会損失が発生していることになります。

お金の裏話は、意外と身近な所にあるかもしれません

いかがでしたでしょうか。
漢文の授業で朝三暮四を習った方は多いと思いますが、
上記のような話をしていた例はあまり多くないと思われます。

学校ではお金の教育をしない、とはよく言われます。
もしかしたら敢えて取り上げないようにしているのかもしれません(*2)。
しかしもしかしたら、学べる素材がすぐそこにあるのに、単に気付いていないだけかもしれません。

他にももしかしたら、思わぬところに学べる素材があるかもしれません。
是非、探してみて下さい。

(*2)…これまた故事成語で、「民は依らしむべし 知らしむべからず」と言う物がある。




藤岡陽一郎
Financial Collegeは「多様性と一貫性を兼ね備えている」という印象です。 会社内とは比較にならないほど多種多様な職業・考え方の人と出会える一方、 某FAのように「その場限り」でもなく、知ったる仲間と継続的に学び、楽しんでいける。 その仲間との縁でさらに人とのつながりや、自分自身の幅も広がっていく(ハズ!)。

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