もったいない?その美徳であなたはお金を失っている

こんにちは。資産をエンジニアリングするブロガー、丹羽です。

「もったいない」という言葉は、日本人が物を大事にする誇るべき感性そのものを表すものではないだろうか?

一見、正義感MAXなこの言葉。これがあなたの足を引っ張っているかもしれない。もったいないは必ずしも正しいとは限らないのだ。

では人は、どんなときに「もったいない」でお金を失う、つまり損をするのだろうか?

今回はこの「もったいない」で損をしてしまうことの本質をお話ししよう。

このことを知らないと、物を大切にしていると思い込んだまま、損をしてしまうかもしれない。

もったいないとは

そもそも「もったいない」とはどういう意味だろうか?

もったいない(勿体無い)とは、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している、日本語の単語である。

もったいない – Wikipedia

いやー、いい言葉だなぁ! なんて思いやりのある言葉なんだ!

ではこの「もったいない」があなたにもたらす効果をご紹介しよう。

もったいないが引き起こすサンク・コスト効果

人は「もったいない」と感じると、サンク・コスト効果を引き起こす。

「サンク・コスト効果」は聞きなれない言葉だと思う。俺も日常生活で聞いたことが無い。

これは次のことを意味する。

サンクコスト効果とは既に支払ってしまった費用・時間・労力のことを考えることで、その後の意思決定に悪い影響を与え、合理的な判断ができなくなってしまう心理のことを指します。

サンクコスト効果を乗り越える重要性 – Genx Notes

つまり、無駄遣いするのが嫌でその後の行動をしばしば合理性の欠けるものにしてしまう、人間の習性だ。

持っていたもの、わかりやすい例を挙げればお金を失って、「あぁもったいなかったな」と思うことがあるあろう。ここまではまぁいい。問題はその後。

 

「損した分は取り返してやろう」

 

これがまずい。

何がまずいって、すでに失った以上に損するパターンが多すぎる。

損が損を呼ぶとき

サンク・コスト効果は人間としてごく自然な習性だ。だからみんな無意識にこれにハマる

これは感情的になっていればなっているほどハマりやすい。

例えばこんな経験はないだろうか。

  • 買った本が途中で面白く無くなってきたけど、せっかく買ったし全部読む。
  • フラれたけど、もうずっとアプローチしてるから追い続ける。
  • この服全然着なくなったけど、またいつか着るかもしれないし、高かったから置いとく。
  • 自分に合わない保険に入っていることがわかったけど、今解約したら返戻金が少ないから入り続ける。
  • 買った株が含み損を抱えているけど、今売ったら損するので塩漬けにする。
これの危険な所はいかにも合理的っぽい理由をつけて自分を納得させようとしている所だ。

はたから見ればバカだなぁと思うだろう。しかし、本人は合理的に判断したつもりになっている。

スタートの時点で損をしたと感じているのにそれを取り返そうとするからどんどん損が膨らむのだ。

これを見て「自分は違う」と思ったあなたはさらに危険だ。これは人間の習性であるが故に全ての人間に起こりうる。もちろん、これを書いてる俺も絶対やらかしてる。

もったいないのではなく、間違いを認めたくないだけ

サンク・コスト効果が働いている人は「もったいないから」と言ってしまいそうになる。

しかし、この時にはもう「物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ち」は無いだろう。

あるのは「自分は間違ってない」と信じたい気持ちだ。

これが損をするときの「もったいない」の本質だと思う。

サンク・コスト効果にハマらないために

ここまで読んだあなたは「サンク・コスト効果にハマりたくない」と思うだろう。

そこで今回は、少しでもこの効果から逃れるためのヒントをご紹介しよう。

損のスパイラルにハマっていることを知る

まずは自分の状態を知ることだ。損をしてしまったと感じたときに、自分は損をしたと認めるのだ。

何でもそうだが、認知できないものは手の出しようも救いようもない。

人間は、自覚できれば少しは冷静に考えることができる。

今を基準に改めて考える

サンク・コスト効果は過去に失ったものを取り戻そうとすると起きる。

出したお金、過ぎた時間はもう過去の話だ。それとこれからどうするかは全く別のこととして考えたほうが良い。

過去に対する執着が無くなればフラットな気持ちで今後の行動選択ができるだろう。

過去を基準にすると合理的な判断はできない。

逃げるは恥だが役に立つ

過去の失敗を無視して行動することは、ときには「逃げる」と表現されるかもしれない。

ところで、ハンガリーにはこういう言葉があるようで。

後ろ向きな選択だっていいじゃないか
恥ずかしい逃げ方だったとしても
生き抜くことのほうが大切で
その点においては
異論も反論も認めない

火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』

今時点で損であっても、それ以上損をしないために損切りすることが後々活きるケースはたくさんある。

いや、逆に今ここで損を切れるからこそ得することの方が多いのだ。

まとめ

「もったいない」はその言葉の美しさゆえに、絶対的な正義を思わせる。

しかし、それを言い訳にしてしまうと一転、損のスパイラルに陥ってしまうことが多い。

 

あなたは損から損を呼び寄せてはいませんか?

 




丹羽徹
就職後にFicnancial Collegeの関西版、Money With Lifeに参加。 その傍ら、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるようになりました。あなたもこの額歴社会を生き抜くため、お金の知識と共に学ぶ仲間がいる環境を手に入れましょう!

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